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SIあそび

 『SIあそび』の知能理論

 『SIあそび』とは子どもの考える力を育てることを目的にする課題活動です。創造性教育の先駆者、J.P.ギルフォード博士(南カリフォルニア大学名誉教授・元全米心理学会会長。1897-1987)の提唱する知能構造論(Structure of Intellect・SI理論)に基づいて知能のはたらきを促す、すなわち幼児期からいろいろな頭の使い方を体験することによって考える力(問題解決力)がつき、やわらかな発想(柔軟性・創造性)ができるようになるという理論です。ギルフォードは知能を6つの「はたらき」と6つの「領域」、6つの所産(結果・性質)という3つの面で組み合わせ、その因子を刺激することにより考える力をつけることを考案したのです。

幼児期は、子どもが本来持っている好奇心や探索活動(いたずら)を土台にしながら、子ども自らが学ぼうとする意欲を引き出すことに重点に置き、「学びの構え」をつくりたいと考えます。

「学びの構え」とは
①関心をもつこと
②集中の持続があること
③壁を乗り越える力、途中で投げ出さないこと、難しいと思われることや予測困難なことをあきらめずに挑戦しようとすること
を言います。
①関心を持つこととは、そのことに心が動く、興味がわくということです。
「おもしろい」「楽しい」「うれしい」ことに子どもは無条件に心が動きます。
②集中の持続とは、子どもが何かに熱中していることによって集中力がつきます。「先生の話に注意を向ける」「ひとつの課題をやり続ける」ことは学ぶことの大事な要素です。好きなあそびに熱中していることが子どものがまん強さを育てます。
③あきらめないことが学ぶ力を強固なものにします。そのためには「自ら進んでやったことを最後までやりとげる体験(達成志向)が必要です。
ですから、大切にしていることは、出来た、出来ない、という結果で子どもたちを見ないことです。「プロセス」つまり取り組んでいる姿や、考えようとしている姿を大事に見守ります。また、「じょうずにできたね」とか「誰が早いかな」「たくさんできたね」など子ども同士を比較したり、競争させたりしません。早く考えることのできる子には、次々に発展問題を与えていくことで考える事を止めません。じっくり、ゆっくり考える子には、競わせたり、焦らせたりすること無くゆっくりと考えてもらいます。
それぞれが自分の考えるペースでじっくりと集中して考える中で、「考える」⇒「分かった」⇒「楽しい」という「考える楽しさ」「考える力」を育んでいきます。
真貴幼稚園での3年間で、生涯にわたる「考える力」「学ぶ力」をしっかりと身に付けたいと考えています。

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